製菓機械の安定稼働を支えるうえで、歯車ひとつのトラブルがライン全体を止めることがあります。特に回転動作の起点となるピニオンギヤは、製品精度や生産効率に直結する重要部品です。今回はある食品製造機械メーカー様から「既存のピニオンギヤが摩耗しやすく、ライン停止が頻発している」というご相談を受け、材質選定からの新規製作を行いました。
有限会社 小澤製作所では、1971年創業、創業以来、千葉県印西市の自社工場で食品機械・製菓機械向けのギヤ部品の製作実績を積み重ねてきました。衛生管理と生産条件の両立という製菓機械特有の難しさに対して、材質・歯形・熱処理の最適化提案を含めてお手伝いしています。
摩耗の原因は、素材の硬度不足・歯当たり不良・潤滑不足・想定荷重のずれなど多岐にわたります。今回は使用環境を詳細にヒアリングしたうえで、鉄系・鋳鉄・黄銅・ステンレスの4種類から最適な素材を選定し、必要に応じて焼入れ処理で耐久性を強化する設計としました。歯切り精度はJIS 0〜3級相当を目標とし、1/100mm単位の寸法管理で振動・騒音を抑制しています。
切削加工の基本方針については、切削加工サービスのページもあわせてご確認ください。素材ごとの工具選定・冷却方法・段取りまで自社内で完結することで、再現性の高い精度を実現しています。
ピニオンギヤの製作は、まずNC旋盤で軸形状・取付面・センター穴を精密に仕上げ、その後ホブ盤で歯切りを行います。当社のNC旋盤群はオークマLH55-N・日立精機NR23・HR4000などを中心に、最大φ550×L3000、10インチチャックまで対応しており、φ50〜φ300程度のピニオンギヤを安定して製作可能です。歯切り工程は協力会社と連携し、お客様窓口を一本化したまま納品まで進めます。
主要設備の一覧と仕様詳細は設備情報ページをご覧ください。鉄・鋳鉄・黄銅・ステンレス以外にも、SCM440QT・SUS440C・A5052・POM・FC250・CAC406など11種類の素材に同等水準で対応しています。
ピニオンギヤは、歯形・歯すじ・ピッチ精度はもちろん、相手歯車との噛み合い・組立時の同軸度まで含めて品質を保証する必要があります。当社では三次元測定機・真円度測定器・歯車測定機(協力会社)を組み合わせ、必要に応じて成績書を発行しています。1個ものから量産まで、ロット規模に合わせた検査体制を構築します。
今回はφ50〜φ300の中型ピニオンギヤでしたが、当社は大物・長尺のギヤ部品にも実績があります。最大φ900×L4000の長尺旋盤加工や、キタムラ機械BRIDGE CENTER 12G(テーブル3050×1615mm)による大型マシニング加工に対応しており、軸付きギヤ・大型ピニオンの製作も可能です。詳細は大物・長尺加工ページをご覧ください。
当社の強みは、設計検討・図面化支援から材料手配、切削加工・歯切り連携・熱処理連携・検査・梱包までをワンストップで進められる点にあります。協力会社案件で1〜2週間、自社内完結の加工なら当日〜数日でお見積りを回答しています。会社概要は会社情報ページをご覧ください。
ピニオンギヤに関連する事例や、近い加工対象の製作事例も製作実績アーカイブにまとめています。FC250鋳鉄ギヤや、A5052アルミ食品機械部品、CAC406軸受の事例なども併せてご覧ください。多能工によるチーム体制については採用情報ページでもご紹介しています。
当社は多能工人材の育成にも力を入れています。採用情報や工場見学のご案内は採用情報ページもあわせてご覧ください。直近の製作実績一覧も随時更新中です。
A. はい、ステンレス材の採用、表面粗さの管理、研磨指定など、お客様の衛生要件に応じた対応が可能です。電解研磨など後処理が必要な場合も協力会社連携で対応します。
A. 対応しています。既存品のサンプルやスケッチ、相手歯車の情報からのお見積りが可能です。当社で簡易図面の作成からお手伝いします。
A. 対応しています。長尺旋盤・大型マシニング設備により、φ300超の大型ギヤや、軸付き長尺ピニオンの製作実績があります。歯切りはモジュールに応じて協力会社と連携します。
A. 対応しています。当社の仕事は1個ものが約20%、10個以下が約40%と、少量多品種が得意分野です。試作後の量産移行案件も多数手掛けています。
製菓機械・食品機械向けのピニオンギヤ製作、耐摩耗対策のための材質選定、図面化支援を含めた歯車部品のご相談はお問い合わせフォームまたは直通電話までお気軽にお寄せください。
図面1枚から、現物のお持込みからでも。お見積り・ご相談はお気軽にどうぞ。
自社内完結は当日〜数日、協力会社案件で1〜2週間程度を目安にご回答します。
お電話受付:平日 8:30 – 17:30