A2017は銅を主な添加元素とするアルミ合金で、いわゆる「ジュラルミン」と呼ばれる代表的な材質です。アルミ合金の中でも高い機械的強度と切削性を兼ね備え、軽量化と剛性の両立が求められる試験装置部品・治具・航空宇宙部品など、精密分野で広く採用されています。一方で、応力腐食割れに弱く、加工時の切削条件によっては表面荒れや反りが発生しやすいため、工具選定と冷却条件の最適化が品質を左右する材質でもあります。
有限会社 小澤製作所では、1971年の創業以来、難加工材から軽合金まで幅広い素材で精密マシニング加工を手掛けてきました。今回ご紹介するのは、A2017ジュラルミンを使用した試験装置部品を、キタムラ機械 BRIDGE CENTER 12Gで1/100mm精度に仕上げた事例です。
A2017のような高強度アルミ合金は、軽量化と寸法安定性が同時に求められる分野で重宝されます。当社が手掛けた用途は次のとおりです。
1〜100個までの少量多品種に対応しており、図面さえあればワンオフ試作からの量産展開も可能です。詳細は切削加工サービスもあわせてご覧ください。
本事例の主軸となる加工機は、キタムラ機械の門型マシニングセンタ「BRIDGE CENTER 12G」です。テーブルサイズ3050×1615mm、Z軸ストローク800mmという大型機ながら、主軸の熱変位対策と剛性が徹底されており、A2017の薄肉部品でもビビリなく1/100mm精度を出せます。テーブルが大きいため、複数個取りでの効率的な量産にも対応できます。
当社の主要設備は設備情報ページにまとめています。A2017以外にもチタン・インコネル・ハステロイ・タンタルなど、難加工材を含む11種の素材に対応可能です。
試験装置部品は、本体の切削加工に加えて、組立用のねじ穴やヘリサート挿入が組み合わさるケースがほとんどです。当社では、外形切削からタップ加工、ヘリサート挿入までを自社内で完結できる体制を整えており、工程間の輸送ロスや位置ずれを最小限に抑えられます。8種類のねじ加工に対応しているため、ミリねじ・ユニファイねじ・ウィットねじいずれにも図面通りに仕上げます。
A2017試験装置部品の加工は、次の5工程で進めます。
各工程で寸法・面粗さを記録し、納品時には測定成績書を添付します。試験装置部品は組立後の合致が重要なため、関連部品同士の合わせ加工にも対応しています。
ジュラルミンは切削性が高い反面、刃物への溶着・むしれが発生しやすい素材です。当社では工具材質・コーティング・切削油の組み合わせを案件ごとに最適化し、表面に切削痕や微小な傷を残さない仕上げを実現しています。面粗さは標準で1.6S、用途に応じてさらに細かい面粗さにも対応可能です。
当社の仕事は1個ものが約20%、10個以下が約40%と、少量多品種が得意分野です。試験装置部品のように1〜100個ロットで継続発注いただく案件にも、価格・納期ともに柔軟に対応しています。1971年創業以来培ってきた加工ノウハウは、設備のメンテナンス・補修加工サービスにも展開しています。創業からの取り組みは会社情報ページでも紹介していますので、あわせてご覧ください。
A2017精密加工に近い事例は製作実績アーカイブでもご覧いただけます。
採用情報・工場見学のご案内は採用ページもぜひご確認ください。
A. A5052・A6061・A7075など、主要なアルミ合金に対応しています。素材ごとの最適切削条件を蓄積していますので、図面と一緒に材質指定をお知らせください。
A. 1個ものの加工は当社の得意分野です。試作後の量産移行にもスムーズに対応します。
A. 標準規格・特殊規格いずれも対応可能です。図面にサイズと埋め込み深さをご指定ください。
A. 切削加工後の表面処理は協力会社と連携して手配できます。窓口を一本化したまま納品まで対応します。
A2017・A5052などのアルミ精密加工、試験装置部品の試作・量産、難加工材の精密マシニングまで、図面1枚・現物のお持込みからご相談を承ります。お見積り・技術相談はお問い合わせフォームまたは直通電話 0476-98-0519(平日 8:30–17:30)まで、お気軽にお寄せください。大物・長尺加工サービスと組み合わせたご依頼もお受けしています。
図面1枚から、現物のお持込みからでも。お見積り・ご相談はお気軽にどうぞ。
自社内完結は当日〜数日、協力会社案件で1〜2週間程度を目安にご回答します。
お電話受付:平日 8:30 – 17:30