
製品素材
鉄, 鋳鉄, ステンレス
ロット
1〜100個
精度
0.1mm〜1/100mm
説明
屋外クレーンに使用される車輪は、過酷な環境下での耐久性が求められるため、高精度な加工技術が必要とされる。今回は、S45C材を用いた焼き嵌め前の車輪部と軸を別々に製作し、焼き嵌め・溶接・レール接地部のフレームハード焼入れを施した後、仕上げ加工まで一貫対応した事例を紹介する。
◇屋外クレーン用車輪とは?
クレーンの走行を支える重要な部品であり、高荷重に耐える強度と耐摩耗性が求められる。S45C材を使用することで、焼き入れ後の硬度向上が可能となる。
◇製品詳細
- 材質:S45C
- サイズ:φ650×726L
- 加工プロセス:焼き嵌め、溶接、フレームハード焼入れ、仕上げ加工
- 設備:大型旋盤、横型マシニングセンタ、縦型マシニングセンタ
◇特長
- 焼き嵌めによる高強度な結合
- レール接地部のフレームハード焼入れによる耐摩耗性向上
- 高精度加工による長寿命化
◇使用例
- 屋外クレーン用車輪
- 産業機械の走行部品
- 鉄道関連部品
◇加工方法
1. 車輪部と軸を別々に製作し、高精度に仕上げる
2. 焼き嵌めによる締結
3. アーク溶接機を用いた溶接処理
4. レール接地部にフレームハード焼入れを施し、耐摩耗性を向上
5. 大型旋盤、横型・縦型マシニングセンタを用いて最終仕上げ加工
◇取組み
本案件では、焼き嵌め技術と溶接技術を組み合わせることで、高強度かつ長寿命の車輪を実現した。さらに、レール接地部のフレームハード焼入れにより、耐摩耗性を向上させることで、メンテナンス頻度の低減を可能とした。
◇まとめ
屋外クレーン用車輪は、適切な材質選定と精密加工が求められる。本製品は、S45C材の特性を最大限に活かし、焼き嵌め・溶接・フレームハード焼入れを組み合わせることで、高強度かつ耐久性の高い車輪を実現した。
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