
製品素材
鉄
ロット
1〜100個
精度
±0.1mm程度
説明
SCM440QTの旋盤加工では、長尺ワークの振れを抑えることが課題となる。特にφ28×1168Lのような長さのある部品では、振れ止めを適切に活用しないと高精度な加工が難しい。本記事では、振れ止めを駆使したSCM440QTの加工事例を紹介する。
◇SCM440QTとは?
SCM440QTはクロムモリブデン鋼の一種で、高い強度と耐摩耗性を持つ材料である。QT(焼入焼戻し)処理が施されているため、硬度が均一で切削性にも優れる。主に自動車部品や機械部品などの高応力部材に使用される。
◇加工詳細
- 材料: SCM440QT
- 形状: φ28×1168L
- 使用設備: KINGSTON HR4000(汎用旋盤)
- 加工方法: 旋盤加工(振れ止め使用)
◇特徴
- 長尺加工の際の振れを防ぎ、高精度な仕上がりを実現
- 適時切削油使用で、加工熱を抑え、寸法精度を安定化
- 低速、小抵抗に適した工具を使用し、工具摩耗、振れを最小限に抑える
◇使用例
- 自動車の駆動系部品
- 産業機械の回転軸
- 油圧シリンダーのシャフト
◇加工方法
1. 汎用旋盤で様子を見ながら荒加工を実施し、形状を整える
2. 振れ止めを設置し、長尺ワークのたわみを軽減
3. 精密仕上げ加工を行い、寸法公差を確保
4. 必要に応じて、ペーパーヤスリ研削を実施し、表面仕上げを向上
◇取組み
長尺加工における課題解決のため、最適な振れ止めポイントを解析し、加工条件を最適化。さらに、工具寿命を向上させるための切削条件を細かく管理し、高精度加工を実現している。
◇まとめ
SCM440QTの長尺加工は、振れ止めの適切な使用が鍵となる。加工精度を向上させるための技術を活用し、様々な業界で活用できる高品質な部品を提供している。
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