
製品素材
樹脂, 汎用プラスチック, エンプラ・スーパーエンプラ
ロット
精度
説明
樹脂部品の精密加工では、刃物の切れ味が課題となる。樹脂の加工は刃物次第で面粗度や寸法精度が変わってしまう。今回は、φ30×25Lという比較的小型の部品に対し、内径角ねじ加工や外径の平目ローレット加工を実現した事例をご紹介する。
◇ポリアセタール黒の旋盤加工部品とは? ポリアセタール(POM)の黒材を使った部品で、内径には角ねじ、外径にはローレット加工を施すことで、効率性と操作性の両立を図った樹脂パーツ。主に精密機構部品などに採用される。
◇製品詳細 素材:ポリアセタール(黒) 外径:φ30 長さ:25mm 内径:φ6角ねじ加工 外径:平目ローレット仕上げ 公差:0.1mm以内 数量:小ロット対応可能
◇特長 寸法精度±0.1mmでの仕上げが可能 内径角ねじ・外径ローレットの同時加工に対応 樹脂特有の切削バリを最小限に抑える加工法を採用 黒材でも均一な仕上がりを実現 。
◇使用例
食品製造ライン部品
機械内部の操作ノブ
電気絶縁部材
化学機器の組込部品
研究開発用試作パーツ
◇加工方法 主に汎用旋盤を用いて加工。内径の角ねじは刃物を自社で設計製作、ピッチや山形の精度を維持。切子の逃げをよく考えた設計。外径ローレットは平目パターンを均等に成形するため、送り速度や押し圧を最適化。切削熱による変形を抑えるため、切削条件を樹脂用に調整しながら連続加工を実施。
◇取組み
少量多品種への対応力を強みに、事前の図面確認から試作評価まで一貫してサポート。3D CADを活用した設計支援や、必要に応じた図面化にも対応。ねじ加工では角ねじや特殊ピッチにも柔軟に対応し、オス・メス合わせの実績も多数。樹脂に関するノウハウを活かし、バリ抑制や仕上げ精度の向上に取り組んでいる。
◇まとめ
ポリアセタール黒のような加工難度の高い樹脂にも、高精度なねじ加工やローレット加工を両立できる技術がある。試作から量産まで柔軟に対応可能な体制で、加工課題の解決に貢献している。
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